冬菜かしこの「小学生、中学生と遊んでみたり、学んでみたり」の日々

二人娘と一緒に遊んで、学んで、楽しんでいるアラフィフ小学生ママの記録です。

【イベント】家族で温泉旅行

 

新幹線で隣の隣の県まで、

温泉旅行に行ってきた。

なにか目的があってその場所に行ったわけではなく、

「ホテルの宿泊割引券(85%オフ)」をもらったので、

行ってきたというわけ。

初めての温泉旅行。

二人娘にとっては、初めての温泉体験だった。

 

実はこの旅行に行くのに、

ちょっと懐疑的だった私。

その理由は、温泉ホテルに泊まる以外に、

なんの観光目的もなく、

ただ「もらった割引券使わないともったいない」

というだけで行こうとしていたから。

車で行ける範囲なら、とくに反対派しない。

でも今回は、遠いのでどうしても、

新幹線を使わざるを得ないのだ。

正直、新幹線代がかかってまで、

観光のない旅行する?

という思いがぬぐえなかった。

 

正直にそれを主人に言うも、

せっかくだから、との言葉で却下。

しかたなく、しぶしぶ行くことにしたのだ。

それはおそらく態度にも出ていたのだろう。

主人が全部、時刻表を見ながら、

計画をしてくれた。

私は黙ってそれを、

こなしていくだけだった。

 

「旅行中は喧嘩をしない」

そういうルールを自分自身に決めている私でも、

今回ばかりは、無理かなと思いつつ、

参加した旅行なのだ。

 

そんなこんなで始まったのだが、

結果から言えば、楽しかったのだ。

最初の新幹線「さくら」は初めて乗るものでしたし

子供たちもゴールデンウイーク以来の県外の新幹線旅行。

いやがおうにもテンションが上がっていった。

そして早めについたホテルで、

「暇だから、温泉入ってこよう」

との主人の言葉で、二人娘と温泉に入ったのだが、

これが良かった。

 

サウナあり、ジャグジーあり、露店風呂あり。

「これぞ温泉!」といった風情の広々とした大浴場で、

お昼時なのでほかの人が誰もいなくて、

貸し切り状態で、大きな浴槽でゆーらゆらと動き回ったり、

ジャグジーで足裏とか腰とか、

マッサージ機感覚で、ジェット噴射の水圧を利用したり、

めったに入らないサウナにも、

二人娘が興味津々だったので、

一緒に入って、そのあと、水風呂に入ったりして。

露天風呂では、「わー外だー」との高いテンションの娘たちと、

少し熱めの湯船につかり、

その風情をしっかり堪能した。

 

長女はのんびり露天風呂を楽しみ、

次女は「水風呂サイコー」とはしゃぎ、

私は、何度も各地の温泉に行ったはずなのに、

二人の楽しそうな様子に感化されて、

温泉っていいな、としみじみとした。

次女が、「旅行の楽しみが分かってきた気がする」

などと、小4とは思えない味のある言葉を出すものだから、

「しょうがないな、また旅行に連れて行ってあげるか」

などと思ってしまった。

後で主人にそれを言うと、

「しっかり節約しないとな」

と釘を刺されたが、

それでもいい経験をしたなと思った。

 

二人がまだ幼稚園児だったり、

園児前の幼児だったころは、

いろいろなところに行きました。

アンパンマンミュージアムには3回くらい行ったし、

ボーネルンドにも連れて行ってあげたな。

ただただ、子供がアンパンマンに会えるのを眺めるのが楽しくて。

別に誰かに言うとか、そういうのはなくて、

子供の笑顔がなによりのご褒美だったものだ。

大人には分からない、子供のアンパンマン愛。

分からないからこそ、大事にしてあげたい気持ちだと、

そんな風に思っていた。

 

今回の温泉旅行は、

大人になればいつでも行ける、

手軽な観光の一つです。

ものすごく特別なことでも、

一生かかっても出来ないような、

重いものではなく、

気持ちをリフレッシュさせるくらいの

ものだと思う。

 

でも、それは大人にとっての事。

子供にとっては、初めての温泉で、

こんなにたいさんのお風呂に、

一度に入ることもないし、

ましてや「あっつーーーいーーー」

といいながらサウナから水風呂に入ることもない。

それだけにきっと、

心の中に強く印象に残っていくことだろう。

 

小説でも映画でも、

それをみる時期によって、

感じ方が変わるもの。

子供なのか、学生なのか、社会人なのか、家庭を持ってからなのか。

それによって、同じ作品でも、

どの登場人物に感情移入して、

どの場面で感動して、

どういう感想を持つのかは、

ずいぶんと変わってくる。

 

きっと今回の温泉旅行も、

二人にとっては「子供時代」に行ったことが、

なによりの楽しみスパイスになったことだろう。

 

大人になってから出来ることでも、

子供のうちに体験するから事、

得られる知見がある。

私の幼少期に、親がせっせと「牧場」に連れて行ってくれて、

アスレチックで遊ばせてくれたことは、

今でも強烈に心に残っていることなのだ。

その印象深い思い出を、

私と主人とで、作ってあげたいと思う。

 

最初はしり込みしていた、割引チケットの温泉旅行。

楽しかったから、それを素直に主人に伝えた。

主人は「そうだろ?」とも言わず、

「だから行こうって言ったじゃないか」とも言わず、

ただちょっとうれしそうに、してくれたように、見えた。

 

終わりよければ、すべてよし。

そういうことに、しておこう。

次の旅行目指して、せっせと節約生活をしていこうと、

決意した私なのであった。