冬菜かしこの「小学生、中学生と遊んでみたり、学んでみたり」の日々

二人娘と一緒に遊んで、学んで、楽しんでいるアラフィフ小学生ママの記録です。

【エッセイ】風邪の季節

一週間前に次女が体調不良を訴えて、
病院に行ったばかりだというのに、
今度は長女が体調不良を訴えてきた。
ついでに、私ものどがいがらっぽい。
しかし私は熱はないので、
38度越えの長女の看病にいそしまなくてはならない。

いつも思うが、実母なり、義母なり、
近くにいる人がうらやましい。
通常ならそれほど思わないが、
自分の体調がすぐれない時には、
渇望する。
「私が倒れたら、この家、まわらんがな」
とのプレッシャーが半端ないのである。

もちろん、今まで、私が体調不良で
布団にふせっていたことはある。
何度もある。
しかし、たいていは、私一人の体調不良。
主人も、二人娘もぴんぴんしている。
なんなら、娘がいろいろ活躍してくれたりもする。

でも今回は違う。
発熱中の長女の看病。
それが私へのミッション。
となれば自動的に、私は倒れるわけにはいかない。
ああ、プレッシャー。

それでもまあ、6時半くらいになれば、主人も帰宅するのだし。
そう思って、自分をだまし、だまし、過ごしている。
こういう時。
心底、親の近くに住みたいと思う。
出来ないけどね。

少し前まで、暑くて、暑くて、
「秋はいつやってくるんだ?」
と切望していたというのに。
涼しくなったと思ったら、
途端に寒くなってしまって、
なんだか冬のような気分だ。

「今年の秋は短かった」
と誰かが言っていたが、
本当にいつやってきて、
いつ去っていったのやら。
こんなに短い滞在なんて、
聞いてないよー、
と思ってしまう。

とはいえ、いつまでもすねてばかりはいられない。
小学生2人と主人のお世話と、
明日には実家の母の手伝いにも行かなくてはならない。
来週の次女の誕生日に向けて、
週末はプレゼント選定だの、
アイスクリームケーキだの、
ケンタッキー・フライド・チキンだの、
やらなくてはならないことが、
目白押しなのだ。
こんな時に寝込んだりしたら、
次女が悲しんでしまう。

去年は、すみっこフォンが欲しいと言って、
予算オーバーなのにプレゼントした。
今年は、アイパッドが欲しいそうだが、
これはかなりの予算オーバーの為、
保留となっている。
次々と欲しいものを見つけてきては、
「買ってほしい」とねだる次女。

なぜんそんなに次から次へと、
欲しいものが見つかるものなのか。
どうやら同級生が持っているらしいが、
専業主婦家庭のうちでは、
そんなにぜいたくをさせるわけにはいかないのだよ。
とは思うが、悲しいかな、次女には弱い私。

誕生日とお年玉を足して、
なんとかアイパッドを買ってあげるか。
でも主人は反対姿勢だし。
どうするか。
次女も譲る様子はないし。
困ったな。
ああ、喉がいがらっぽい。


しばらくして、長女が起きてきて、
お昼ご飯の調理パンを食べた。
デザートのブドウゼリーもぺろりと平らげた。
「もうお腹いっぱい」
そう言って、こたつの中でテレビを観て、
だるそうにしていたから、
布団に入るように促したら、素直に寝室に入っていった。
熱が下がったので、
ようやく一安心の気分になった。

10月は長女誕生日で、
11月は次女の誕生日で、
12月は私と主人の誕生日で、
そしてクリスマスである。

秋から冬にかけての我が家は、
イベントが盛りだくさんで。
ついでに出費もてんこもりで。
主婦としては、やりくりが大変である。
もう少し、まんべんなくばらけるとか、
ボーナスの後にするとか、
色々希望はあるが、言っても始まらない。
どうにかこうにか、こなしていくしかないのだ。

風邪の季節は、イベントの季節。
早く体調を治さないと、
困ったことになる。

だけど。
わくわくする季節でもある。
家族っていいものだ。