冬菜かしこの「小学生、中学生と遊んでみたり、学んでみたり」の日々

二人娘と一緒に遊んで、学んで、楽しんでいるアラフィフ小学生ママの記録です。

【エッセイ】フードドライブ、ものを循環するということ

先月の第一土曜日、近くの児童館に次女と一緒に向かっている時の事。

 

通りがかりに、なんだか人だかりがあった。

テントを張って、どうやら何かを売っている様子。

次女が「行って見たーい」というのでテントに入ると、

そこはフードドライブをしている場所だった。

私は初めて行ったのですが、任意で不要なものを集めて、

無料で配布してくれるようだった。

最初に名前や住所の記入はいるが、

一人何個まで、と言う条件のもと、

自由にもらって帰れるようだった。

 

そんなフードドライブ。

先月に行ったことなどすっかり忘れていた私と違い、

小4の次女はしっかりと覚えていて、

今月も行くこととなった。

今月は長女も一緒に。

主人の車で行くことにした。

 

車を停める場所がないので主人は近くまで送るだけで、

近所のコンビニで待機してくれた。

二人娘と私は先月と同様、

中に入りあれこれと、ものを選んでもらっていった。

今回は炊き込みご飯の素、パエリヤの素、プラコップ2つ、にした。

本当はインスタントおかゆとかもあったのだが、

前回のインスタントおかゆが我が家には合わなかったため、

同じメーカーの同系のものはやめておこうと思った。

主人が「せっかくもらったのに完食しないなんて。

今度からもらっちゃいけません」

と諭してきたから、というのもありまして。

 

今回は少なめだなと思うのだが、

実はなぜかお米を2袋(多分1袋3合くらい入っている)手渡されたので、

今回もなかなかのいただきものの量。

こんなにもらっていいのかなと思っていて、

ふと思い立ち

「私も不要な新品のものがあったらもってきていいですか?」

と聞いてみた。

するとスタッフの年配女性は笑顔を向けてくれて、

「はい、もってきてくれると助かります」

と言ってくれた。

 

今現在、すぐにそういう新品があるかというと、

かなりあやしい。

大体が節約家根性がしみついているもので、

何かもらったらひとまず封を切り、

「何かに使えないかなあ?」

と知恵を絞るタイプ。

 

でも今回は見切り発車的な発言だ。

月に一度しか話が出来ないのなら、

今を逃すとよろしくない、そう思ったのだ。

これから何かみなさんが喜んで使ってくれそうなものがあれば、

持ってきたいなと思ったのだ。

 

まずは、そういう気持ちをもつこと。

それがなによりも優先されるべきことだという風に、

私は思っていたりする。

 

さて、二人娘のほうはというと。

しっかりいただいていた。

子供は大人コーナーとは別にコーナーが設けられていて、

おもちゃコーナー何個、お菓子何個、

と言う風になっている。

そして長女も次女も思い思いに、

好きなタイプのものをもらっていた。

次女は大好きなグミをもらって、

長女は牛丼チェーン店の付録の工作キットをもらって、

それぞれおいしく食べたり、

たのしく組み立てたりしていた。

 

現在小6の長女はとくに、

地球の環境問題に関心があり、

日頃からあれこれ言ってくる。

たとえば、牛乳は前列の消費期限の近いものを選んでよ、とか。

お菓子コーナーのチョコを買う時は、フェアトレードのものにしてよ、とか。

私も主人も小学生時代は、そんなことみじんも考えていない

時代でしたから、今の子はすごいなと感心するとともに、

それが第一優先になって、

大切なことがすっぽり抜け落ちていないかな、などと、

危惧してみたりもするのだ。

 

特に、お店の募金箱には、

以前は50円とか100円とか、

平気で入れようとしているので、

ちょっと注意したこともある。

将来大人になった時に、自分で働いたお金をどうしようと構わない。

でも今はパパが一所懸命お仕事してもらった大切なお金だから、

あんまりぽんぽん募金するのはどうかと思うよ、と。

良いことをするのはいいことだ。

きっと教育上いいことだ。

でもそれは、機が熟した時に、その時の力量に応じて、

無理のない範囲ですればいいと思うのだ。

 

SDGsが流行している昨今。

ともすれば、

それがおしゃれだから、のっかっている、

ということにもなりかねない。

だからこそ小学生のうちは、

どうしてそれをするのかを、

基本的なことからしっかりと考えさせることが

大切だと思っているのだ。

 

あまりに押さえつけるのも、

大人の考えに染めてしまうのも良くないかもしれないが、

最初の軸の部分は、

おさえておきたいと思っているのだ。

 

これからの将来をになう子供たちに。

私たち大人ができることを

考えていきたいと思っているのだ。

ちょっと、真面目な話になってしまったが。

要は、本来の意味からはみださないようにと。

そしてできれば楽しく取り組んでくれたらいいなと、

思っていたりする。