冬菜かしこの「小学生、中学生と遊んでみたり、学んでみたり」の日々

二人娘と一緒に遊んで、学んで、楽しんでいるアラフィフ小学生ママの記録です。

【イベント】お箸づくり

 

長女が療育の日なので、朝の9時半頃に出かけていった。

そしてすぐに次女は、近所の公民館的な場所で、

予約していた「お箸づくり」のイベントに行ってきた。

「お母さん、一人で行けるから」

と言って出かけはしたが、

やはり親子で楽しみたいなと思い、

掃除を済ませて、少し遅れて参加した。

 

室内に入ると、案の定次女が、

「お母さん、何で来たの!」

と不機嫌そうにしてきた。

「一緒に参加したくて」

と言いながら楽し気にしてみたが、

次女はあきらかに嫌そうにしていて。

「親離れ、早くない?」

と思いつつ、邪魔にならない程度にそばにいて、

参加してみた。

 

お箸づくりの工程は、

端材を箸状に切ったものとやすり3種類が用意されていて、

要は、やすりがけをする、

というもの。

講師の方が見本を見せてくれて、

荒い目のやすり、中間のやすり、細かい目のやすり、

と順にかけていき、

端材独特の角ばった個所を丸く仕上げていき、

面もやすりがけで、つるつるにしていく、

というものだった。

 

子供のすることなので、

あまり手出しはしないと、

最初は思っていたのですが、

次女はあまりにもマイペースなので、

「角をやすりがけするんだよ」

とつい、口出ししてしまった。

 

次女はやすりをかけやすい面ばかりかけて、

角はほぼ手つかずで、

どうみてもお箸が使いづらいだろうと思ったのだ。

案の定、職員の方がきて、

「角をしたほうがいいよ」

と言って下さったのですが、

次女はあいかわらず面をやすりがけしていた。

 

しばらく見ていてもいっこうに変わらないことが

分かったので、最終手段として、講師の先生にお願いして、

先生の方から「角をやすりがけしたほうがいいよ」

と指導していただいた。

これには次女の心も動き、

それ以降は、私のお手伝いも多少はうけいれてくれて、

二人で何とか仕上げていった。

 

角は削りにくいらしく苦戦していたので、

荒いやすりでおおまかに私が1本削り、

もう1本は次女が、

「私がやるーっ!」

と頑張るので、まかせることにして、

中間と、細かい目のやすりは、

全面的に次女に任せた。

お箸の両端の、とがった部分と四角い部分は難しいので、

大体の見本を次女にやって見せて、

「やってごらん」

と後は任せてしてもらった。

 

そのあと、次女はオイル(オリーブオイル使用)を塗り、

ウオールナットのお箸は、

美しいごげちゃ色のきれいな姿になった。

そして最終工程の名前入れ(焼き印の機械で)をして、

完成した。

 

一番最初に出来て、

職員さんにも講師の先生にも、

「上手に出来ましたね」

とほめていただき、

次女本人も納得の出来栄えで、

親の私から見ても、なかなかの見栄えで、

作って良かった、来て良かった、

と思えるものだった。

 

今回は、完成したお箸はもちろん、

やすり3枚も持ち帰ることが出来たので、

また何か削りたいものができたら、

つるつるにできるなと思っている。

やすりには3枚とも、

裏に丸いシールが貼ってあり、

赤や白など、目の粗さに応じて、

シール色が変えてあった。

プロの人が教えると、

ここまで親切なんだなと、

家具屋さんである講師の先生の行き届いた配慮に、

感心しきりの私だった。

 

「オイルを塗っているので、一日置いてから、

使って下さいね」

と講師の先生が言っていたので、

自宅に帰ってからも我慢していた次女。

でもしきりに、

「お昼ご飯は、お箸つかっちゃ駄目だよね。

晩御飯はだめかな?」

などと言っていた。

「先生が1日置いて、って言っているんだから、

晩御飯もだめでしょ」

とたしなめると、

それでも食い下がり、

「じゃあ、明日の朝ごはんはいい?」

と聞いてきた。

その熱の入りように根負けした私は、

「まあ、明日の朝ごはんならいいんじゃない?」

と容認することにした。

 

本心としては、

「明日のお昼ご飯までね」

と言いたいところですが、

明日は午前中に出かけて夕方まで帰って来ないし、

次女はどうしても早く使いたくて、

うずうずしているので、

ちょっとかわいそうだし、

まあ、いいっか、という気持ちになってしまったのだ。

 

子育ては親の思うようにはいかない。

理想は理想で、あってもいいのだが、

基本、思うようにはならない、

と思っていた方が、

スムーズにいくことが多いように思う。

子供の行動に、いくらかの

「遊びの余白」

を織り込んでおくことで、

親自身も楽になることが多いように思うのだ。

 

思えば私も、子供の頃、

お転婆なことをして、親を心配させていたことも

一度や二度ではなかったように思う。

ならば、自分の子供に、四角四面なことを言うのも、

なんだか気が引ける。

 

子育ては、毎日が、予想を超えることばかり。

でも、出来ればそれを楽しみたいと思っているのだ。

出来た母ではないけれど。

まあまあ、ぼちぼち、おもろい母として、

これからもどうぞよろしく。