冬菜かしこの「小学生、中学生と遊んでみたり、学んでみたり」の日々

二人娘と一緒に遊んで、学んで、楽しんでいるアラフィフ小学生ママの記録です。

春の体育発表会

こんにちは、冬菜かしこです。

今日は一時曇ったものの、おおむね朝から青空の良いお天気でした。

 

さて、先月末に快晴の下、小学校の体育発表会が行われました。

今年は土曜日と言うこともあり、主人も有休を使わないで参加できました。

駐車場を確保する場所がないため、いつものように「徒歩か自転車で」との

お達しが小学校からあり、例年通り我が家は自転車で二人で出かけました。

 

主人が時間を15分ほど勘違いして早めに家を出たため、

ほとんど人がいない中、どの場所がビデオや写真を撮りやすいかを見て回りました。

そうしてトラックの真ん中あたりに決め、二人で時間まで待つことにしました。

 

最初は小3の次女のリレーでした。

あらかじめ配られた小学校のプリント(次女の手書きの「この場所で見えます」の

文言が書いてあります)を見ながら、次女の出番を待ちます。

運動は苦手だけれど走るのだけはわりと早い次女。

主人も私も期待していたのですが、次女はいつも遊んでいるお友達の女の子に

抜かれていました。

走りのフォームはわりと決まっていて、我が娘ながら良い感じだったのですが、

お友達の方が体格がいいし、速かったのです。

 

「〇〇ちゃんに抜かされちゃった」と、

後から次女ががっかりしながら話してくれました。

それでも精一杯走った次女に、私は少しの感動を覚えたのです。

たとえ抜かされたとしても、今の自分の納得のいく走りが出来たなら、

100点満点だと思ったのです。

「良い走りだったよ。いいフォームだったよ」と褒めてあげると、

まんざらでもない様子で、次女は納得したようでした。

 

その後の「ボールを投げて、段ボールを倒そう」の演目では、

何度もボールを投げては拾いを繰り返す次女が、

時に隣の女の子と楽しそうにおしゃべりする次女が、

とてもはりきっているように見え、

私も楽しくなりました。

きびきびと動く次女を見て、家でのマイペースとは大違いだと思い、

とても面白かったです。

 

次女の中学年の部が終わり、一旦自宅に帰ろうとすると、

次女の学年の子供達と出口付近で一緒になりました。

小学校入学前の幼稚園時代、

仲良くしていた子供たちがあちこちにいて、

挨拶を交わしました。

幼稚園のように無邪気に話しかける子は少なくなったものの、

顔を合わせればやはり、お互い、「おっ!」と思い、

自然と「こんにちは」となるものです。

 

最近は参観日も中止が相次ぎ、

なかなか子供たちに会うこともないのですが、

それでもたまに会って顔を見れば、

どの顔も懐かしく、私の心を温かくしてくれます。

こんな時には「幼稚園ママを頑張った私、ありがとう」

とでも言いたくなってくるのです。

「今の自分を応援してくれるのは、過去に頑張った自分だけ」という言葉を、

どこで聞いたのか忘れてしまったけれど大好きなこの言葉を、

私は思い出してしまいます。

 

さて、自宅に帰って一休みした後、

次は小5の長女の高学年の部を観に行きました。

次女の時のようにビデオを立てて、のんびり開始時間を待っていると、

「〇〇さん(私の苗字)」と声をかける人がいました。

見ると幼稚園時代から長女と仲良くしてくれて、

小学校でもずっと同じクラスの女の子のママでした。

幼稚園時代なかなかお友達が出来なかった長女。

初めてできたお友達がこのママの二人目の娘さんでした。

それ以来。

小学校になじめない長女のことも、

そのことで心身が疲弊してしまっている私のことも、

ずっと親切に見守ってくれていたママさんです。

一緒に出掛けるとか、

しょっちゅう長電話をするとか、

メールやラインで近況報告しあうとか。

そういう濃い付き合いはしていませんが、

私の中ではとても信頼しているママさんなのです。

 

久しぶりなのでお互いの近況を簡単に話し、

子供のことについても、

あれこれと相談のような、報告のような、愚痴のような、

そんなことを話しました。

 

私の長女について、彼女の娘さんは、

「〇〇ちゃん(長女の名前)は、もう優等生みたい」と言っているそうです。

「そうはいっても色々大変は大変よ」と私が謙遜すると、

自分の子供の事を滅多に自慢しないママさんが、

珍しく自分の娘さんをほめていました。

「うちの子、あの子はここがいい、あそこがいい、と言っては褒めるのよ。

悪口を言っているのを聞いたことがない。それはすごいなと思う」

そんなふうに教えてくれました。

 

ああ、やっぱりこのママにして、あの優しい女の子あり、なんだなあ、

と私はこの時妙に納得しました。

そしてこのママさんと出会えたことに、とても感謝しました。

ママさん本人にはそのことは言えませんが、

何か困ったことがあったなら、力になりたいと思っています。

大切な出会いを、これからも大切にしていこうと思っているのです。

 

さて、長女の体育発表会。

最初はやはりリレーをしました。

次女はトラック半分でしたが、長女はトラック一周です。

しかも「足が遅い子用のワープレーン」は高学年には設置されておらず、

足が速い子も遅い子も同じだけの距離を走ることになっています。

長女は足が遅いので、以前はワープ(トラックの内側に作られた特別レーン)を

使っていたのですが、今年はそれが出来ません。

「足が遅いから皆に迷惑をかけるのでは」と、とても心配していたのですが、

結局それは心配するほどでもありませんでした。

 

驚くべき速さではないものの、精一杯、きれいなフォームで走っていました。

誰かに抜かされて大幅に後れをとることもなく、

自分の順位をそれなりに保持したまま、

次の人にバトンをつなげることが出来ていました。

「こんなにきれいなフォームができるの?まあまあ走れていたのじゃない?」

驚くやらうれしいやら信じられないやら。

でもやはり私は嬉しかったのでしょう。

その時の長女の走る姿が、目に焼き付いて今でも忘れられません。

「人は成長する」

本当にそうなのだなと、改めて思いました。

 

リレーの後は綱引きで、うんしょうんしょと引っ張っていました。

腰を落として体を斜めにして体重をのせて。

何事も力いっぱい頑張る長女らしい、いい綱引きでした。

 

隣でママさんが言いました。

「早くいつものように普通の運動会したいなあ。

ソーラン節の踊りとか、組体操とか見たいなあ」

私はこたえました。

「なるほど。

でもこういう簡素な体育発表会がいいっていうママさんもいるんだよね」

 

実は私自身はこういう簡素なものでいいと思う気持ちもあります。

確かに一日中小学校の運動会に参加するのも、

お祭り騒ぎで楽しくていいのかもしれませんが、

前日から場所取りをしたり、

PTA役員の人はいろいろな役割があったり。

それはそれで大変そうだとも思うのです。

今回のような一時間のみの体育発表会の形式は、

物足りない人にとってはそうかもしれないけれど、

私自身はこれはこれでありかなとも思っています。

もとのような一日仕事の運動会に戻ったなら、

それはそれで受け入れていこうと思っていますが。

要するに、決められたことを柔軟に受け入れていこうと思っていたりします。

 

今年の体育発表会が終わり、

「二人そろっての体育発表会は、来年が最後」となります。

中学校は、今年はリモートの運動会だったそうなので、

もしかしたら直に二人を見るのは来年が最後かもしれません。

ついこの間、手にポンポンを付けてダンスを踊っていた低学年の長女が、

来年には最後の体育発表会となるのが、

なんだか信じられない気分です。

それでも時間はきちんと過ぎて、

長女はいつのまにかしっかりとした高学年になっていったのですね。

 

小さくて頼りなくて幼かった長女。

それがもう来年には、最高学年となり、

2年後には小学校を卒業していくのです。

 

娘が大きくなっていく。

それはほんの少しの胸の痛みで、子を持つ母ならだれでも持つ

一抹の寂しさなのでしょう。

おそらく実家の母も。おそらくお姑さんも。おそらく義妹さんも。

皆が通ってきた道なのでしょう。

 

ならば。

くよくよしてばかりはいられません。

私もしっかりと子育ての過程を、

胸に刻んで顔をあげて、

こなしていかねばなりません。

今しかないこの瞬間を、

しっかりと心に残していこうと思います。

たとえ、しがない母だとしても。

出来る限りの力を尽くして。

後から振り返った時に、

「やっぱ、楽しかったわー」とがははと笑えるように。

 

明日も面白い一日になりますように☆