冬菜かしこの「小学生、中学生と遊んでみたり、学んでみたり」の日々

二人娘と一緒に遊んで、学んで、楽しんでいるアラフィフ小学生ママの記録です。

【エッセイ】お年玉と子供の金庫

 

今年は元日から実家で過ごし、

二人娘は兄と両親からお年玉をもらっていた。

嬉しそうにしているので、それはそれでいいのだが、

母としては「無駄使いしないか?」というのが、

もっぱらの心配事。

 

しっかりしている子ならば、

べつに放っておいてもいいが、

うちの子はそのタイプではない。

特に次女は「よいごしの金はもたねえ」タイプなので、

あったら、あっただけ使ってくれる。

 

毎週末、二人にそれぞれ、200円ずつおこづかいをあげているが、

じっくり考えて使う長女と違って、

次女は、ぱっぱっと、次々と買い込み、

あっというまにお金を使い果たす。

おかげで、次女の子供用財布は、

いつも1円5円、せいぜい10円、50円が

ころがっている程度。

「大丈夫か?」と、ひとごとながら心配してしまう。

 

そこで私がとった対策は、

「しっかりとした財布をもたせて、ヤル気にさせる」という作戦。

これは結構きいたみたいで、

パステル調のきれいな色の財布が気に入った次女は、

しっかりとお金を財布に入れて管理し始めた。

そのうち効果があるだろう、くらいに思っていた私は、

その効果の速さに驚いた。

人間、ヤル気になると早いのだ。

 

そして、次に私が思ったのは、

お年玉どうしよう、ということ。

毎週末の200円とちがい、

千円単位、時には万円単位になるお年玉。

これを下手に使えば、

子供だけでなく、私までへこんでしまうこと間違いなし。

だって、子供はもらうだけかもしれないが、

親はそのお金をあげているのだから。

せっかくのお金を、どぶにすてるようなことに使われては、

たまらない。

毎日一所懸命働いてくれている主人に申し訳ないというもの。

 

「どうやったら、お年玉のお金を管理してくれるようになる?」

と思案した結果、私が実行したのは、

「子供用の金庫」をプレゼントするというもの。

それまでは、タンスの小さな小引き出しに「お金コーナー」を2つ設けて、

二人に管理させていたのだが、

どうしたって、ごちゃごちゃになるのだ。

引き出しには、財布とお金と商品券、図書券、くらいを入れてほしかったのだが、

実際には、小物やらおもちゃやら、なんだか関係ないものも

少なくなかった。

このままじゃ、カオスすぎる、、、。

そう思った私は、子供にも金庫を与えようと思ったのだ。

 

私の兄も子供の頃、小さな子供用の金庫を持っていた。

何十年も前のそれは、イマドキのものとは比べ物にならないくらい、

簡素で軽いものだった。

それでも兄にはそれがまるで自分の銀行だとでもいうように、

しっかりとお金の管理をしていた。

そんな出来事を覚えていたからこそ、

今回の金庫購入を思いついた次第。

(ちなみに私は子供の頃、金庫は買わなかった。

なぜなら、お金をもらっても、ほとんど使わない、

物欲のない子供だったから。

管理する必要がなかったのだ。

よく言えば、無欲。

悪く言えば、あまり子供らしくない。

そんな感じのお金使いだった)

 

最初はホームセンターで、小さなお手軽金庫を見つけた。

真っ白で、真ん中に黒いダイヤルがついたやつ。

価格は2200円くらいだったと思う。

それほどかわいくはないものの、値段も大きさも色も形も、

まあまあの商品。

心がうきうきするほどではないものの、

子供受けは微妙だという感じがするものの、

こんなもんかな、という感じもしていて。

そんなに気合を入れなくても、

そこそこでいいかなと思っていた。

何度も足を運んで、何度も金庫を見て、

これでいいかな、と思っていた。

 

ただし、いくつかの懸念点もあり、

多少迷ってはいた。

色が白しかないので、

二人とも白い金庫になるため、

区別するために名前を書く必要があること。

おしゃれにうるさい次女は、

かわいくない、といって使わない可能性がるということ。

何度も、大丈夫、と頭で考えても、

不安が去ることはなかった。

 

そんななか、たまたま地元の文房具店で見つけたのが、

写真のような金庫。

丁度色もパステルで二色展開されており、

大きさも丁度よい。

価格が1500円ほど上がるものの、

これで子供のテンションがあがり、

しっかりお金の教育に役立てば、案外と安いものだと、判断した。

 

念のため、ネットでも子供用金庫を検索してみたものの、

貯金箱と併用のタイプが多く、

私の目指すものはなかった。

(検索しきれてないだけかも、だが)

結局、文房具店のパステル調の金庫を主人に相談し、許可してもらい、

子供にも「いいよ、使うよ」との約束を取り付け、

購入の運びとなった。

 

帰宅してから、二人娘のテンションはあがりまくり、

タンスの引き出しのものを出して、金庫にお引越し。

金庫に付属している硬貨ごとの小銭入れに、自分のお金を入れ、

自分名義の郵便貯金通帳も入れ、

商品券も図書券も入れ、

しっかり「金庫を使う」自覚が芽生えたようだ。

 

たまたま子供の財布と金庫の色が合っていたので、

そのまま同じ場所に置き、管理するようになったようだ。

 

「金庫買って良かった!」と私がはしゃいでいると、

「効果があるかどうかは、これからだよ」と主人が冷静に一言。

確かに。

でも、とりあえず今は金庫に関心が向いてくれたので、

ひとまず成功な気がしている。

本当に効果があり、無駄使いがなくなり、

お金をいい加減に使わなくなり、

大切に使うようになるかは、これから。

しっかりと二人と金庫の関係を、見守っていこうと思っている。

 

ちなみに。

この金庫は大人用で、たしか「青空レジ」というキャッチコピーで、

恐らく、フリーマーケット用なのだと思われる。

物は使いようだね。