冬菜かしこの「小学生、中学生と遊んでみたり、学んでみたり」の日々

二人娘と一緒に遊んで、学んで、楽しんでいるアラフィフ小学生ママの記録です。

【イベント】夏休みのご近所イベント

先日、長女が申し込みをした、近所のイベントに行ってきた。

イメージで言うと公民館的な場所での、

子供のためのイベント。

いつも節約を口にする私の影響で、

「無料だからいいでしょ?」の長女の計らいによるもの。

いやはや、良くも悪くもお金のありがたみを知っている小6女子だ。

 

このイベントは「キッズマネー講座」と言うものだ。

地元出身のファイナンシャルプランナーの方が来られて、

お話やちょっとした活動をしてくださった。

 

最初は、前の席に小学生や中学生たち、後ろの席に保護者が座り、

小学生に向けた講座から始まった。

親が一所懸命に働いてくれたお金で、

家族がみんな暮らしていけること。

お金と言うものがなかった時は、

物々交換が行われていたこと。

実際に外国の紙幣や日本の小判のレプリカを

各自まわして見させてもくれた。

 

その後こどもたちは一階の部屋に移り、

お店屋さんごっこの準備をしてそう。

お店の商品に色鉛筆などで色を塗り、

保護者や職員に買いやすいように工夫したそう。

 

その間わたしたち大人は、

現実的な「大人のお金の講座」を受けた。

教育資金、老後資金、ローンの金利複利のお話など。

具体的な例を挙げて、説明してくれた。

特に印象的だったのは、

住宅ローンを組む際、

2500万円の家も、3000万円の家も、

頭金の額や住宅ローンの金利によって、

どちらが安いかは変わってくるというお話。

それほど、金利とは大きいというお話。

頭金を入れることで、借入期間が短くなり、

結果的に3000万円のほうが安くなる、

というお話は、正直驚いた。

私は数字に強い方ではないのだが、

「経営者は数字に強くなければだめ」

と言う話をどこかで聞いたことがある。

なるほど、と思わずにはいられなかった。

 

あとは。

これからの時代はニーサ、

と言うお話もあった。

今までかなり制限があったのが、

2024年から大幅な緩和が行われ、

とても使いやすくなるというお話だった。

正直、投資信託などは怖いなとも思うが、

インフレで物価高になっていく世の中で、

現金預金の価値が目減りしていくのは、

少々不安でもある。

あまり頑固になりすぎず、

かといって楽天的にもなりすぎず、

時代に合ったお金の使い方をしていきたいなと思う。

なかなかに刺激的なお話でもあったな。

 

そんなこんなで30分後。

大人も子供の部屋に入って合流し、

長机に並べられた、

色を塗られた紙の商品と、

容器に入った紙のお金とで、

お店屋さんごっこを始めた。

「商品が早くなくなった方がいいよ」

とのことで、子供たちは、

「いらっしゃいませーーー」

と頑張って呼び込みをしていた。

そして保護者や職員らの大人が店先に並ぶと、

その商品を説明したり、

お金をいただいたりして、

やり取りを楽しんでいた。

まだ小さい子もいたようで、

「いらっしゃいっまっせー」

と大きな声で呼び込みをしていたので、

慌ててその方へ行ったりもした。

 

商品が売り切れるまで終わらないという事なので、

自分の娘たちの商品が売れ残っては大変と、

なかなか買い物を出来ないでいた私。

結局、二人娘は早々に売り切れになり、

私の心配は杞憂に終わったのだが、

結局あまり商品を買えず、

最初に与えられたお金をほとんど残す結果となってしまった。

 

そういえば。

小学生の頃、同じようなことがあったっけ。

高学年がイベントを催し、

低学年がチケットをもらって、

そのイベントに参加できるというもの。

何枚かチケットをもらって、

いくつか参加できるはずだったのに。

私はなんだかもったいなくて、

色んなイベントを催しているのを見て楽しんで、

結局なにもしないで、

そのままチケットを自宅に持ち帰ったのだ。

家でそのことを言ったら、

兄から「使えばよかったのに」

と言われ、そうだな、と思ったのを覚えている。

でも不思議と、何も使わなかったことを、

後悔はしていなかったのだ。

今でもなぜあの時、何も使わなかったのかと、

妙な気になる時もあるが、

あの頃の私は毎日が楽しくて、

特になにかを期待することもなかったのだろうと、

そんな風に思ったりもしている。

とはいえ、今だったら、

速攻で使いたいが。

今回のお店屋さんで、久しぶりに思い出したできごとだ。

 

我が家のマネー講座としては、

子供に何かしてほしいことがあったら、

「50円あげるから」とか、

「100円でどう?」とか、

ごくたまーーーにやっている。

 

知人のママさんは、お手伝いをお小遣い制にして、

「お風呂掃除をしたら5円」

とかにしているそう。

でもうちの子は、5円では動かないのだよねー。

10円でも駄目。

50円ならぎりぎり動いてくれるかな?というもの。

でも、やるとなったら、

「50円、欲しいっ!」となるので、

本気度が違う。

そんなに50円欲しいの?ってくらいに、

頑張ってくれちゃうこともある。

要はその本人が、どのくらいでヤル気をだすかということ。

そんな気がするのだ。

 

もちろんそんなお金で動かすのは良くない、

という考えもあるだろう。

私だって、500円あげるから、

というのは、どうも主旨が違う気がしている。

あくまでも、最高100円くらいまで。

そこが私の小学生のお手伝いの限度の気がする。

そして、そのくらいで本気でできるなら、

子も私も、楽しめるんじゃないかと思うのだ。

 

あと10年もすれば、

物を頼むのに、50円くらいではびくともしない、

という経済力を身に着けるのだろう。

小学生のお小遣いくらいでは、

なにもいう事を聞いてくれなくなるのだろう。

 

でも、きっと。

「あの時、50円がほしくて、一所懸命お手伝いしたんだー」

と言う気持ちは、どこかに残ってくれる、

そんな気がして仕方がないのだ。

だから、私は私なりの、

二人娘達への「キッズマネーのしつけ」

をしていこうと思っている。

 

いつか三人で笑いながら、

「50円で、本気でお手伝いしていたよねー」

と言えるようになったら楽しい。