先日、小4の次女に「グレイヘアの本を借りたから読んでね」
と言われた私。
一通り本に目を通して、なるほどと納得した。
みなさん、病気やなんかで人工的な薬品を付けたくなかったり、
かぶれた経験があったりして、徐々に染めなくなっていたよう。
私もかぶれたのが発端で、半年以上も髪をグレイヘアのままにしていて、
その気持ちは痛いほど分かる。
とはいえ、小学生の二人娘を持つ身。
なかなか「白髪の多いママだね」と娘が友達や同級生に言われないかと、
いつもひやひやするのは心臓に悪い。
ただでさえ小学校には、絵本の読み聞かせのボランティアに行き、
児童にしょっちゅう会っている。
いつもは出来るだけ帽子をかぶったりして、
分からなくしているが、
もし白髪が多いのが分かって老け見えしている噂が立てば、
娘が肩身の狭い思いをするのではないか。
そう思ったら無理のない範囲で、
何とかしようと思うのは、親の性なのではないだろうか。
ということで、今日は美容院に行って、
ヘアマニキュアをしてもらってきた。
すっかり白髪がなくなり、全面が黒髪となり、
トリートメントを付けている今は、
つやっつやのさらっさらで、なんともいい感じ。
こんなに気分良くなるなら、さっさと美容院に行けばよかったと、
いつものことながら後になってから思っている私。
でも二度もかぶれたせいなのか、
寝不足で体調がいまいちだからなのか、
やたらヘアマニキュアの薬品のにおいが気になった。
とくに頭皮に刺激があるわけでもなく、
いたって普通の感じではあるのだが、
ツンとした臭いがずっと続いて、
すこししんどくなった。
元気いっぱいの時には細かいことは気にならないが、
そうでない時には、刺激臭が気になって仕方ありませんでした。
だからと言って、次回から即、グレイヘアにして、髪染めは引退、
とは思わない。
思いませんが、体に負担が大きくなって、
娘が小学校を卒業して、あまり娘の同級生に会うことがなくなれば、
グレイヘアもありかもしれないなと、
そんな風にも思った。
そんな中、NHKのBS放送で、私の好きな情報番組を見ていた時の事。
どうやら私と同年代らしき感じの女性二人が出演していた。
司会の女性は、黒く染めていて、きちんとセットされている髪形。
ゲストで出演されている著名人の女性は、グレイヘアでセミロングの髪形。
どちらの方も素敵でしたが、私はグレイヘアの方に目が行った。
それは、なぜか。
グレイヘアは少々老けて見えると思っていたのに、
手入れの行き届いたように見えるそのさらさらのグレイヘアは、
生き生きとして瞳をした表情とあいまって、
なんとも素敵に見えたのだ。
なんて、すてきな佇まいなのだろう!
こんなグレイヘアの素敵なお手本の方を見られるなんて、
私はなんてラッキーなんだと思った。
グレイヘアへの思い込みが、180度変わった瞬間だった。
「ひきよせの法則」なるものがあるそう。
自分が強く願って行動していると、
自分の引き寄せたいものやことが、
自分の周りに引き寄せられてくるというもの。
今までも私の身の回りにそういうことはあるが、
今回のグレイヘアの素敵な方は、
まさに引き寄せによるものだなあと、思わずにはいられなかった。
とはいえ。
引き寄せとは、結局は自分がどれだけそのことにアンテナを張っているか。
いつもいつもそのことを考えて行動して、
ものやことをキャッチしようと動いているか。
つまり、自分の積極性の表れが、引き寄せとして表面化しているのではないか、
と思っていたりする。
要は本当にほしいもの、したいこと、があった時に、
どれだけ自分が本気で向き合っているのか。
そのことがとても大切で、その結果として、引き寄せがついてくる、
と言う気がしている。
そして、グレイヘアのその素敵な人も、
髪も素敵は素敵なのだが、
おそらくその髪はその人の一部でしかなく、
私が感動したことの大部分は、
髪以外のものなように思える。
それは暖かくも生命力あふれる瞳であったり、
手入れをされているその髪のツヤであったり、
自分の意見を言う時の優しい雰囲気であったり。
結局大切なのは、グレイヘアかどうかよりも、
全体を通して感じさせるその人の人間性なのかもしれない。
いつか、そろそろグレイヘアにしようと思った時。
黒い髪じゃなくても魅力的な人に見られるように、
見掛け倒しの人にならないように、
しっかりと中身のある自分になっていたいと思う。
娘たちに笑われないように。
「ママ、グレイヘアだけど、かっこいいよ!」
と言ってもらえるほどに。
魅力を、ぎゅーっと詰め込んだ人になるように、
今からぼちぼちいろいろやっていこうと思っている。
私は、私の、歩む速度で。