冬菜かしこの「小学生、中学生と遊んでみたり、学んでみたり」の日々

二人娘と一緒に遊んで、学んで、楽しんでいるアラフィフ小学生ママの記録です。

桜咲く公園にて

f:id:kashikofuyuna:20220410181619j:plain

 

こんにちは、冬菜かしこです。

今日はおだやかな春の陽気の一日でした。

 

昨日の始業式が終わり、

今日から新学年の授業が始まりました。

私はジムに行き、ショッピングモールをブラブラし、

久しぶりの一人時間を満喫しました。

いよいよ新学期が始まったなと思いました。

 

昨日の夕方。

自宅近くの公園の5本ほどの桜の木は、

満開の桜が咲いていました。

私は買い物の途中に見かけ、

「今日もきれいだな」と思って見ていました。

 

その公園はその日、学校から帰宅した次女が、

仲良しのお友達と遊んでいる公園でした。

「次女がいるかな?」と思って目をやると、

ブランコのところに二人の姿が見えました。

 

結構な樹齢だろう大きな桜の木の向こうで、

ブランコに乗りながらお喋りしている次女とお友達。

くつろいでいるような、

のんびりしているような。

 

少なくともどちらかが無理をしているようでも、

主従関係でもなさそうな様子でした。

 

うちの家の中でもなく、

うちの家の庭でもなく、

たんなる公園で。

 

ぶらりと暇つぶしでもなく、

きちんと約束をして、

二人だけで遊ぶ。

 

そんな様子を見ながら、

「ああ、本当の仲良しになったのだな」

と安心のような、拍子抜けしたような、

そんな気持ちになりました。

 

私がそんな風に思うのには理由があって、

それは5か月ほど前のことでした。

 

 

お友達は半年ほど前、次女のクラスに転校してきました。

家がすぐ近くと言うこともあり、

最初は週に何度もうちに遊びに来ていました。

時には朝早くから来ることもあり、

私も主人も驚いていました。

 

その子は、4人兄弟で赤ちゃんもいるという家庭の長子で、

とてもしっかりしていました。

だから次女も頼りにしていて、

「親友ができた」と喜んでいたのです。

なかなかお友達が出来ない次女。

初めてできた親友に、

うれしさを隠し切れない様子でした。

 

でもある時、

「お母さん、ついてきて」

と言って3人のお友達との集合場所に私を連れていきました。

 

待ち合わせ場所に行くと、

次女が「親友だ」と言っていたその子は急に態度を変え、

「〇〇ちゃん(次女の名前)は、うちの部屋には入れない」

と宣言してきたのです。

 

他の2人の女の子は入れるのに、どうして次女は駄目なのか?

理由を聞くと、

「他の子は先に約束していた。私のママが、疫病が心配だから、

3人しかお部屋に入れないって言っているから、○○ちゃん(次女)は駄目」

とのことでした。

 

それならどうして次女を待ち合わせ場所に来させたのか。

少しばかり責めたい気持ちが起こりました。

「それなら、もうこれからは、うちには来れないよ。

あなたのお母さんが3人が駄目なら。

うちに来て疫病になってはいけないから」

 

そう言うと、その子は目を大きく開けて、

「しまった!」と言う顔をしました。

本当にその子のお母さんが疫病の事を言っていたのかは

分かりません。

でもその子の表情を見た時に思いました。

その子の心に、ちょっとの意地悪が含まれていることに。

 

その後、小2の3人の女の子たちは、

急に自転車を走らせて、

次女をまこうとしました。

遠くの公園まで行っても次女と私が付いていくので、

困っている様子でした。

公園に着いて、

「どうして公園に行くの?

その子の家にいくんじゃなかったの?」

と聞いても、

「お友達と約束しているから」

という答え。

「疫病だから、3人までしか家に入れないはずなのに、

どうして他のお友達と会うのだろう?」

いろいろな矛盾が頭の中によぎります。

 

公園まで来たあとは、急にまたUターンして、「親友だった」その子の家まで

全力で自転車をこぐ3人の女の子たち。

どうしても私たちを振り切りたい様子でした。

でも次女が「ついていきたい!」と思っている以上、

私も放っては置けません。

 

そしてその子の家に到着した後、

3人は家の中に入っていこうとしました。

次女は必死で「自分も行く」と強行しようとします。

それをその子は必死で止めます。

「私も行きたーーーいーーー!!」

次女の叫びが近所に響きわたります。

それでも3人は少しの優越感の空気を出して、

次女を放って、家の中に入っていきます。

 

どうしても自分も行くのだと強情を張る次女を

全力でその子の家の塀から引きはがし、

泣き叫ぶ我が子を抱えながら、

歩いて30秒ほどの自宅へと帰っていきました。

 

でも一旦家まで入った3人の女の子は、

その家のママに断られたらしく、

家から出ていっていました。

「ママが3人までは家に入ってもいい、と言ったというのは、

やはり作り話だろう」

と思ったけれど、

もうそれは、どうでもいいと思って放っておきました。

 

小2とはいえ、やりすぎだよ、と。

自宅に帰ってから、全身の力が抜けました。

何をどうすればいいのか分からず、

とにかく私が次女の力になろうと決意しました。

 

それからしばらくの期間、私と次女とで遊ぶ日々が続きました。

たとえ同い年のお友達が出来なくとも、

こうしてママと遊ぶ日々でもいいんじゃないかと、

そんな風に思っていました。

次女は次女で、ママをちゃんづけで呼んで、

お友達のように接して遊んでいました。

それはそれで楽しいと思っていました。

 

そうして過ごしているうちに、

いつの間にかその子がまた、

うちに遊びに来るようになりました。

でも私は家の中には入ってほしくなかったので、

「お庭ならいいよ」と条件付きで許可しました。

 

それでも。

お庭を水浸しにする。

おもちゃを片付けずに帰る。

おやつの時間に手ぶらで遊びに来る。

次女が子分のようになっている。

という様子を見ているうちに、

だんだん疑問がわいてきました。

 

「たんなる暇つぶしに来てる?」

頻繁に遊びに来るその子の様子に

そんなことを思っていた時、

その子の弟が私のコンパクトを壊して、黙っって帰る、

ということが起こりました。

 

私にとって、大切な思い出の品。

どうしても納得がいかず、

今までの理不尽もあいまって、

「しばらく、あの子と遊ぶの禁止っ!」

と言って、春休み一杯は遊ぶのを禁止したのです。

今まで我慢していたものが、

一気にふきだした瞬間でした。

 

そして春休みが終わり。

昨日は始業式でした。

「毎週水曜日はうちの庭遊びはいいよ。

他の日は、うちに入るのはだめ」

と言っておいたので、

昨日は近くの公園で遊ぶ約束をしたらしいです。

そうして、しばらくぶりに二人で公園で遊んでいたのです。

 

満開の桜の下で、

のんびりと二人でブランコを揺らす次女とお友達。

私はまだ100パーセントの気持ちで、

その子の事を信用することは出来ません。

だけれども。

3人の女の子が一緒になって、

次女を自転車でまこうとした、

あの時と、今とでは。

お友達の気持ちは少し、

変わってきているのかもしれません。

 

 

融通の利かない面倒くさい私です。

何もかもを飲み込んで、

なかったようには、すぐには出来ないのです。

 

かと言って。

いつまでも人を許さないのも、

あまり良い事ではないのかもしれません。

いえ。きっと良くないことなのです。

 

実家の母がいつも言う。

「桜が散ったあとの葉桜も、私は好きなのよね」

完璧な満開の桜だけが、

素晴らしいものではないのかもしれませんね。

 

満開の桜が散って葉桜になるころに、

今よりも自分の好きな自分でいるために。

完璧な人などいないのだということを、

胸に刻んでおこうと思います。

 

葉桜が咲くころに。

今よりも少しだけ成長した自分がいると信じて。

 

明日も良い一日になりますように☆